今、何か動いた?[自分たち以外に動くものはないはずの空間で、不自然な木の葉の音がした>>100。 ウルズも既に気付いた様子で、周囲に警戒を向けている。 自身もいつでも抜けるよう、腰の宝剣に手を掛けて] ――来るよ![それから間もなく、木からこちら向け飛び掛かって来たのは、小型獣の姿持つ妖魔。 体形は栗鼠と似ていなくもないが、その牙や爪は、鋭い] やあっ![眼前に現れた一匹を、抜剣と同時に叩きのめす。 しかし、木々の中にはなお、駆け回る気配があるようだった*]