[恐らくは多くの者が予想していなかったであろう展開。
どよめきと混乱が玉座の間を騒がしくする中で、
>>71ゾネス総督が、指名の自体を勧めるのが見えたなら。]
……総督閣下は分別というものを弁えておられないようだ。
王子への敬意を欠くばかりか先王陛下の御遺志を蔑ろにするとは。
遺言というものを一体何と心得ているのか。
[心底忌々しげにそう呟くが、しかし、
声は喧噪の中にかき消されてしまったかもしれない。
――それにしても、だ。
百官が騒ぎ立てる中にあって冷静に場を制し>>42、
ああもハッキリと王になる意志を表されるとは>>90。
さすがは僕が認めた御方だ。]