……本相手なら火炎放射器の方がよかったんだろうけど、ねっ。
[水の属性の青年にそれがうまく扱えるかも問題だし、そもそも青年は火炎放射器なんて描いたことがないから出せないのだけども。
扉を背にしたまま、3(3x2)冊かを順調に切り落としていく。
幸い、数はいるけども、それほど強くはないようだ。
RPGのスライム的存在?
それでも、慣れない戦闘に緊張感で精神的に疲れてきたころ、剣先を躱した本が、青年の左の二の腕にぶち当たった。]
っ痛……。
[顔をゆがませ、ぶち当たった勢いで床に落ちた一冊に、剣先を突き立てた。]