人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


独立解放軍副将 マーティン

 ぐっ、

[ただのオッサンだと舐めていた。
例え軍人だとしても、今は退役した老害だと見くびっていた。
鋼のような己の肉体に、重い拳が突き刺さり、鈍い呻き声をあげる。]

 て、 ………めェ…!

[此方も遠慮のない拳を突き出す。
さてその拳は、相手のどこにぶつかったか。

傍から見たら、良い年した中年オヤジが何をしているのだと呆れたことだろう。
幸か不幸か、その時はディーンが居なかった。
二人を止める相手も居なく、殴り合いは双方が力尽きるまで行われた。]

 ―――――…ち、っくしょう、

[腹の中心にまともに受けた拳。
まだ立てる、そう思ったけれども身体は言うことを聞かなかった。
クマの巨体はそのまま横倒れになり、意識を手放した。]

(105) 2016/02/13(Sat) 00:46:40

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