ということなんだが……、
良かったら、めいっぱい”ゆっくり”寛いでいってくれ。
こっちも色々、気持ちの準備などあるんだ。
そちらの皇帝陛下ほど若くないもんで、色々とな。
[軽口に紛らわせて、苦笑を落とす。
総司令官がこの場にあること、即ち前線は前線の将官に未だ任せられてあること。
そこからは導き出すまでもなくウルケルの備えの遅れが見て取れるはずで、そうした隠しても仕方のない情報を今更男は隠す気がなかった。
あっさりと時間が欲しいと口にして、それでも帰るとあれば引き止めることもしないのだが]
アレクトール陛下に宜しくお伝えあれ。
日の沈まぬ国なんぞ、寝る暇もなくてやってられんとな。
[最後にはこう締め括り、宣戦の布告は受理されたのだ*]