― 敵船 甲板 ―[甲板に降り立つと、ゲルトが船の上で大立ち回りを開始していて、しかも普段の様子と比べると、その様子>>97はどこか楽しげに見えた。自分の周りを囲むものたちは、自分の格好とゲルトと同じ方向から来たことから、囲みはするものの攻撃をするか判断に悩んでいた様子で、そのうちの一人に近寄ると]『この群れのリーダーは誰だ』[祖国の言葉でそう尋ねると、向こうはゲルトの強襲に恐慌していたのもあってだろうか、言葉ではなく剣を向けられ…]