― 前線付近 ―…もう川を渡った可能性もあるのか。どのみち橋へ行かねぇと無理だな。[船が手配できる可能性は薄い。どのみち橋のある箇所からしか渡れないとなると、そちらへ向け馬の腹を蹴った。付近にたどり着くと、耳裂くような>>80音が鳴った。]いたか、急ぐぞ![警笛の音に、他の騎兵も集まって来るだろう。混沌とした周囲の状況には、微かに眉を潜めたが。その中心に居た人物を見つけると、一度馬の足を止めた。]