手合わせ……って、あー、うん。
俺も刀の修行中だからそれは構わないけど……って、ちょ、え!?
[少女の繰り返していた型はこちらにとっては見知らぬもの。
異種の武術との交流は自身を大きく磨けるから、とは武術の師たる母の口癖で。
知らぬ型との手合わせは望むところと諾を返した……ら、思いもよらぬ雨が降った。>>86]
え、ちょ、え、ど、どーしたんだよっ!
[俺なんかヤバった、やっちゃった!? としばしあわあわするものの。
その果てに向けられた言葉に、今のが嬉しさからのもの、とようやく認識して安堵の息を吐いた。
そこに至るまでは、はらはらしっぱだったりしたが]