人狼物語−薔薇の下国

479 月夜に吼える獣の宴


韋駝天 ヤコブ

― スラム街 ―

[人影は屋根の上を跳んでいく>>101
 それを追い掛けるのは難しくはなかったが、こちらも特段気配を消したりはしなかったから、気付かれてはいたのだろう。
 しばらく後にその人物は足を止め、屋根の縁からこちらを見下ろした>>102]

 ああ……いや、ちょっとばかし道に迷ったみてぇでな。
 ここの住人か通い慣れてる奴に、訊ねてみようかと思ったんだがね。

[如何にもおのぼりさんのような口調で訊ねる。
 吹き抜ける風に、腰からはみ出した尾羽がわさわさと揺れた。
 間近で見た相手には、やはり獣の耳や尾が生えていて、瞬きつつもそれらの様子を眺めていた*]

(105) 2017/04/28(Fri) 23:21:07

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