実に良きお考えかと存じます。 ただ税制改革は既得権益を持つ商人達の反発が懸念されます。 その対応まで含めて考えられるが宜しいかと。[いつだって僕は、ただ単純に知識と意見を述べているだけ。それを咀嚼し立派に糧としているのは殿下自身の聡明さによるもの。 無論、殿下のお頼みとあらば。 臣(わたし)はいつでもご相談に乗りましょう。[故に僕の役割は教師というよりは相談役。あるいは知恵袋といった表現が近いか――と、考えながら。>>38少年のような笑みを浮かべる王子に、にこりと微笑み返したのだった。]*