人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


領主 ファミル

[先導するように速度を落とした小型艇は巡洋艦の前を進む。途中、最初に出会ったときから伸び、とおに抜かれた背を見上げるように、振りかえった視線は長くルートヴィヒの上に留まった。]


 我が領の花をにじらず、
 ──街を、土地を燃やさずいてくれる
 その限りにおいて


 我が領は貴方らを容れる用意がある。


[確かな声で告げ進む先には、階段状の街並がある。
 燃えればいっそ映えるだろう白を基調とした家々に、ファミル・アンディーヴは黙して目を眇めた。]

(105) 2015/11/02(Mon) 17:49:44

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