[営業開始時間から何時間経っただろうか。半機械的に業務をこなしていれば、また一組の男女>>87がホールに現れ、小走りで駆け寄り、] お客様は2名様でしょ――――、 『ちょ、エド、 あの子の薬指よく見てくださいですぜ!!』[普段通りの接客をしようとした時。右腕の方から声が響くのに気付き、微笑をそのままキープ。身体の動きを止め、目線だけを動かす。注視すれば、そこに嵌められているのはシャンパンゴールド。つまるところ、片方は契約者と考えるが妥当だろう。]