……えっ!?[余りにも唐突な出来事に、対処は遅れた──所の騒ぎじゃない。唐突な出来事に呪文の詠唱もできず。レトに助けを求める、という思考もとっさには働かなくて。ただ、振り下ろされた爪の一撃は避けなくては──という防衛本能のまま、魔法陣の中央に立つ水晶柱の側に身を引いて]え……え、ちょっ……![足のもつれがバランスを崩し、そのまま、水晶柱の方へと倒れ込む。両腕に書を抱えている事もあって周囲の何かに掴まる事も出来ぬまま水晶柱に激突──は、しなかったのだが]