― 都市内 ―[白鳥少女は己が手に戻ってきた【悪魔】をじっと見ていた。叶わない夢、嫉妬の象徴。外へ出る事は悲願だけれど、研究者たちの手を離れる事はもう新しい翼得るチャンスも手放す事を意味していた。そうも迷っている間に騒乱の気配は近づいてきて]『…………もう! 選べばいいんでしょう選べば!』[カードを握りしめ、幅広の白銀剣を呼び出す。高く掲げれば、道示す羅針盤の様に一方を示した]