─ 魔導師の研究室 ─
[>>84互いに真意を通わせる言葉は、長やクララにはどの様に聞こえるか。
少なくとも、クララには突飛なものではあっただろう。
それでも、司書自身の決意を確認せぬままでは流石に帰られなかったから]
…貫くと決めているんだろう?
簡単ではなくても。
貴方は、真っ直ぐで……頑固、だからな。
[ファミルのそれは、職人の意志にも通じるもの。
己の望みを偽って残るというなら、なりふり構わず止めるつもりだったけれど。
街への未練よりも、街に戻った後の後悔の方が司書にとっては大きいと知れたから]