[そしてダーフィトからヘッドセットを受け取った。
バチンとウインクでもかましそうな口調で、昔のチップのことを持ち出してくる彼に、不満げな顔をする。
だって、ダーフィトのためにピアノを弾きたかったから。]
先に言っときますけど、こんなのであのチップ、相殺できませんからね?
こんなの面倒事でもなんでもない。
[なんなら、自ら進んで受け取りたいくらいだ。
何もないことを祈っているが、万が一何かあったとき、情報があれば動ける。
それに、純粋にダーフィトとハダリーの会話にも興味があった。
こちらを伺うダーフィトには、よかったら、子守唄のリクエストも受け付けてますけど?と皮肉たっぷりに言ってみようか。**]