― 回想 ―[昔、エディと一緒に夜の湿原に出かけたことがある。湿原の近くにある池のほとりで、ふたり並んで横になった。見上げる先には、満天の星空。押しつぶされそうなくらいの無数の光が頭上にあった。] 好きなんだ。 ここ。[空へ視線を向けたまま、友と言葉を交わす。] 辛くてどうしようも無い時に、 ここでこうやって、空を見上げるんだ。 そうしたら、悩みとか嫌なこととか、 全部、吹っ飛んでいく気がして。