[逃げるつもりは、無い様子>>96傀儡は、拾った石のうちの2つを赤色に押し当てて、獣耳をじぃと見ております。蝶には、反応をしめさず、]雪女の怪ーー白息吹[投げられる言葉に返すのは、淡雪のように小さく冷えた声。下駄をたかく鳴らし一歩ずつふみだしながら、獣耳の魔女へ、先ほどよりは範囲を狭めた、それでも廊下の真ん中を突っ切るような鋭い風が、彼の身を突きささんと。]