ってかな。 ユーリエとお前がって聞いた時は、俺だって驚いたもんだぜ? なあユーリエ、このお天気ノトカーのどの辺りに惚れたんだよ。[ユーリエに問いを向けたのは、帰路につこうと馬を引いていた時か。きょとんとした表情が此方に向き、少し考えるような仕草の後、そっと耳打ちをされる。ユーリエの顔を見れば、可憐な微笑みの花が開いていて。目の前で、アリーセと揃いの花冠がふわりと揺れて。つい釣られるように、おなじ形に口許が上がる。]