[雪に閉ざされた部屋の窓を閉じた。冷たい寝台に小鳥を置き、これ以上凍える事が無い様に。そして…][…宿の玄関…] ――――……ッッ!![玄関口で、既に外へ飛び出すジムゾンの事でも人が寄り始めていたろう。その中に敢然と。切羽詰った様な、余裕の無い表情を浮かべて。己もまた、身体を省みず銀嵐の外へ飛び出そうと試みた。外は凍て付く銀結界の領域。防寒対策以前の問題に。今では脆弱な肉体と看做されている、ペーターが銀嵐に飛び出す事は、尚更に自殺行為以下の何者にも映させはしないだろう**]