― 天上宮・物見台 ―[ふわり、降り立った物見台で向けられたのは労う言葉。>>98]……互いにな。[返す言の葉は短いもの。それから、朱雀はすい、と手を差し伸べる。向けた先には後ろに控えていた朱の孔雀。それはくぅ、と短く鳴いた後、差し伸べられた腕の上へとふわり、舞い降りた]祝祭に水を差す事無く済んで何よりだ。……後は、降臨した連中が戻れば、一先ずは解決だな。[力の分身たる小さき眷属を撫でながらの声には、安堵の響きが確りと滲んでいた。*]