― アレクシス接触時 ―
いえ。
私めが都の摂政様にお会いした事など…
そう仰って頂けるだけでも光栄です。
仲間に、自慢できます。
[ 対応に迷いが混ざった分、ちょっとしたお偉方に立ち会う羽目になった下っ端のように、軽く頭を下げる程度にしながら恐縮してみせる。態度が下手なので、そのような偽装は上手くいっていなかったかも知れないが。]
( 会った?)
[ すかさず自分の中で過去を紐解いていく。目の前の男の記憶力は歪みを持たない。ないものをあるとは言わない。カマをかけている様子にも見えない。]