─ 『世界軸』中層 ─[自分のダメージは神子の癒しで回復していたから、休息は必要無く。>>52メレディスの言葉にも異論は無いと頷いた後、さっきの上層での事を思い返す。泣きじゃくる自分を叱るでなく、こちらに怪我が無かったことを安堵する顔。記憶を失っても変わらない、青年の優しさが心苦しいのは話せていない事があるからだ。あの時自分が抱いたのと同じ位、メレディスの中でもあの約束が大きかったら。きっと、失われた記憶の中に居る自分を、最も印象づけるものなのに]…あのさ、兄ちゃん。