[血が失われ力の削げて行くのに伴い、銀の鎖が肌に火傷の版図を広げて行く。
牙が血管を破って、垂らされる細い快楽に縋るように意識を向ければ、次の瞬間には手酷い痛みを加えられる。
兎の体が魚のように跳ねて、何をされたか考える前に視界が白く弾けた]
──っ!グゥゥ!
[牙を剥いて唸る。
瞳に獰猛な怒りを乗せて、手首の戒めを力任せに千切ろうと激しく鳴らした。
跳ね起きて嗜虐者を喰い破ろうとした衝動は、]
……ぅ、ゥゥ
[牢獄に戻りたくない。
元老達に刃向かえばひとりに逆戻り、そう最初に告げられた"ルール"を思い返し、肩で息をしながら唇を食い締めた**]
やだ、オマエ、嫌ィ