― ハールト南西の山のふもと ―[近くの木に鎖ごと捕えた人間を縛り付けておきながら糧食を取り、山から流れる水でのどを潤す。しばらくして山に一旦置き去りにした伝書蝙蝠がこちらへとやってくる。自分たちの連絡は届いたか。まだ帰ってきてはいないが、追加で送ることにする『カトワール方面から来たであろう賊軍の中に、ペガサスにのった第二王子と力の強い魔術師がいた。少しだけ被害を与え合った後、離脱した。』伝書蝙蝠二号が魔王様のもとへと飛んでいった]