あれでは、会話するどころじゃないし……生憎と、ぼくは霊界との接触の術は持たないんだよねぇ。[口調は軽いが、騎馬兵を見やる視線は険しいもの。爛々と輝く目と、遠目にもわかる馬の鼻息の荒さは、到底対話を試みれる様子ではない。さて、ではどうするか、と。思考を巡らせる王の視線に応じるように幽鬼の馬が嘶き――直後、それは王へと向けて突進を開始した。*]