さて、と。
[出陣の号の後、声をかけるのは合流したミヒャエルの方]
きみは、俺のやり方はある程度は見てるだろうから、逐一あれしろこれしろ言わんでもいいとは思うけど。
[大まかな動きの指示は出すが、基本、隊ごとの独立機動により動く事は既に知られているだろう、とそこは略して]
どう動くか、どこに食いつくかは、きみ自身の判断に任せる。
機動力を生かした攪乱に走るもよし、薄い所を食い破るもよし。
……ただ、相手を侮らず、限界を見極める事だけ忘れんでね。
死んじまったら、なんにも残らんのだから。
[そう伝える刹那の表情は、珍しく穏やかなもの]