― 草原の川に掛かる橋の上 ―
[ふる、と頭を振る。
なんか予想外に聞こえてきた声に、ちょっとだけ思考がブレたが、何とか目の前に集中して]
…………。
[問いに返された言葉に、またひとつ、いらいらを募らせる。
けれど、このままやり合っても勝てないのは身に染みているから]
……そーかよ。
でもな、あんたに褒められても嬉しゅうないからな!
[苛立ちを隠すことなく言い放ち、再び後ろへと跳ぶ。
ここから離れないと、という意識は、異なる場所へと少年を運ぶ、ものの。
最後に投げつけられた一撃>>102は、きっちり足を掠めて紅を散らしていた。**]