さっき『召喚士』と言ったけど、正確にはまだ見習いでね。
それでも俺にも、それなりに誇りはあるよ。
[差し出された両手に、血の通う右手と、冷たく硬い左手で応え。
二つの五指を絡めて魔法陣に張られた薄い水膜から、こちらへと引き寄せれば。
カスパルの足が魔方陣の外に踏み出した瞬間、流れるような水膜は霧散する。]
面白いかどうかは、君自身で確かめて欲しい。
まずは一緒に訓練を受けて、俺と契約するかどうかはその後で
判断してくれてかまわない。
[そこまで告げた所で丁度、予行演習の通達>>#0が来た。]
ああ、ちょうどいいタイミングで来たな。
――カスパル、俺に君の力を見せてくれ。
[そこまで真面目な顔で告げた後、]