[ カスパルの声に応じ、川岸にたどり着いた騎士隊は、丁度水流が東西に枝分かれする場所に、杭を打ち、油をたっぷり含ませた布をその杭に繋いで浮かべた。その上に更に油を注ぎ込みながら同時に燃える松明を、次々と油の中に投げ入れた][ 布の上に一度溜まった油は、一気に燃え上がり、炎と煙を纏ったまま、水流に乗って東西に広がる。川の中に潜んだ魔物はもちろん、川辺の魔物も熱に曝され、かなりの数が次々と、小さな魚や、蛙の姿に戻って逃げ惑い始めた ]