……まあ、なんだ。無理はするなよ。
[ふとした一瞬、さりげない仕草で隠された
腕の方へと目線を遣りはしたが、ついと逸らして
ついでに一言を足した。
無理をするな、が丸々自分にも当てはまるということには
都合よく目を瞑っておくことにしただろう。
もしも聞かれたとしても、平気平気と手を振るが関の山。
トールからは何も聞かれなかったので言いはしなかったが
目を逸らしたのは何処となく心配そうな視線と
目を合わせたくなかったというのも理由の一つではあった。
そのすぐ後にカークから現状を尋ねられれば>>98
簡潔に答えて、それきりトールの方へは目を向けなかっただろう。*]