-自宅-
[ただ、がむしゃらに走った。
転がり込むように自宅の扉を開ければ、心臓が破裂しそうに痛んだ。
それでも休まず、地下室への扉を開けて、駆け下りる。
地下室の、更に奥。隠し扉の向こう側。]
…嘘だ、嘘だ…。
パパ、ママ、どうして…!
[うわ言のように呟きながら、見つめる先にあるものはーー磨き抜かれた、水晶玉]
[ペーターは、皆に言っていることがある。
この島が嫌いなこと。いつか出て行く夢を持っていること。
ペーターは、皆に言っていないことがある。
この島で暮らし続ける本当の理由。ペーター達一家の、力について。]
[ペーターには、人狼を見破る力がある**]