飲み物は…ブランジェのオススメで![リクエストを尋ねられれば、いつものように即答で返す。女がここであれこれと注文をつけたことはない。これは別に気障に振る舞ってるわけでもめんどくさいわけでもなく、もう習慣のようなものだった。初めて来た頃は何分飲み物の種類など知識もなく『美味しいの!』と頼んでいたか?それが積み重なって今に至る。そして今まで一度として彼の出す料理や飲物にケチを付けたことなどなかった。それくらいには彼の腕を信頼していたし、なにより安心もしていた]