私は、充分に落ち着いている。
[ 月夜の桜について>>100の返答はしなかった。否定をしないということは、この花神の場合、肯定に等しいが、それは魔の知る所であったかどうか。
ともあれ、堪え性云々という台詞には、せいぜいと冷たい声を返して ]
君に忠告頂かなくとも、宴を楽しむに支障はない。
[ 闇桜の視線が逸らされれば、声のトーンが少し落ちる。まるで安堵をしたように ]
そろそろ我が僕も迎えに行ってやらねば。
[ ふいに、視線を巡らせるのは、集う「ヒト」の気を感じたがため ]
では、失礼。
リーン...
[ 素っ気ない声とは裏腹に、背を向けて歩み出す花神の蓮鈴は、優しげな余韻を残して桜の魔に届いた* ]