― 少し前 ―[ 倒れたウルズを、一人では静かに運ぶのは無理だと考えて、人手を頼もうとした所へ、最初にやってきたのはクレステッドだった ]おう、クレス、手伝って...え?[ 遠慮なく手伝いを頼もうとしたら、後からやってきたカナンが有無を言わせぬ調子で>>95割り込んできた ]カナン様...?[ 皇子自らが一介の術師を運ぶというのは、正直異例だ。驚きに、止めることも忘れて見送ってしまう ]