― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[ キアラと神子のやり取りを、男は黙って見守っていた。
龍族の長として、鬼族の来歴は知っていたが、現在は相互に不干渉を貫くべき相手という認識だったから、格別な忌避感も元より無い。
しかし、キアラ自身が疑念や不信を抱いたまま100年の勤めを果たせるとも思えなかったので、そこは神子自身と納得するまで語り合うべきだろうとも思っていた ]
お...?
[ そして、色々な打ち明け話の果てに、漸く落ち着く所に落ち着いたか、と思った頃、神子の姿が小さく縮んでいくのを見ると、思わず驚きに瞬く ]
.........クラリッサより小さいな。
[ 思わずぼっそり呟いたのは相棒の耳に届いたかどうか* ]