[「こちらからは通信ができない」というダーフィトに、待つしかないようだなと思いながら、話に耳を傾ける。
ノトカーもハダリーも怪しいという彼の言葉は、推論にしか過ぎなかったが、それでも説得力をもつ言葉だった。]
……ノトカーも、ですか。
けど、複数で動くのはいいですね。
何かあったとき、対処できますし。
[自分は、サシャを身を呈して助けに行ったノトカーも、人狼の可能性を低く見ていたため、つい、そんな呟きが零れてしまったが、複数人で行動するよう言ったダーフィトには同意した。
先程一人で出歩こうとしたことは、まるっと棚上げ。
それに、この医務室にいる人間を、自分は信頼していた。]
確かに、あの渡し方は不自然でした。
……でも寄生されている自覚があったのだとしたら……貴方に、止めて欲しいん、ですかね。
[思ったことを、ポツリと告げる。
勿論、ハダリーへの懐疑心は拭えないものであったが、自らマリエッタについて告白し、困惑を隠しきれていないあの姿を見たせいか。
警戒心が僅かに緩んでいることには、自らは気付かず。]