ー警備室ー
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貸し出され>>2:310手に取ったのは特殊警棒だ。
銃器という選択肢もあったのだが、数ヶ月前動物に引っ掻かれた(>>1:180)影響もあるのだろう、右目は著しく視力が低下していた。日常生活に支障は無いのだが距離感が上手く掴めず銃は扱え無かったから
鍛造鉄の焼入れで強化された黒い特殊警棒をヒュッと振れば、内部でカチリと嵌る感触。それは気の重さを象徴するように、ズシリと重かった。
特殊警棒は人間相手であれば取り押さえる役に立つだろう。また、相手を深く傷付ける事はない
殺傷能力は低いが、上手く関節を突ければ、人狼を少しの間立ち止まらせる程度には役立つかもしれない
__それも上手く扱えればの話である。久々の事でもあったから。
もし人間相手に扱い方や力加減を間違えてしまったのなら相手の骨をー頭蓋をもー砕く感触が、自分の腕にハッキリと伝わるだろう。
…出来れば使いたくは無かった。
それでも手に取ったのは…やはり守る者>>2:158 >>2:229が出来たからだろうか]