──── 回想 Florence店内 ────
[ 3つ目の貰い物。
それは温かく上品な甘い香りを放つ飲み物。
恐る恐るカップに手を伸ばし
ゆっくりとした動作で自分の方へ寄せる。 ]
ぃ、いただきます……
[ 一口飲めば広がる爽やかな香り。
"ハナ"とはまた違う香りだった。 ]
おいし……
[ 体がポカポカして、頬もいくらか色づいただろう。
ハナの説明を受けているうちはカップから手を離し
相手を見つめる。
説明が終わってから"ハナ"に視線を落とし
柔らかな表情で花びらに触れた。 ]
では今、このハナはとても頑張っているのですね。
綺麗なのは、頑張ったから…