― 記憶の断片 ―[かつて実弟が持っていた、ロボット型の玩具。 その日の夜は、一向に眠れなかった。 事件発生のショックもあったが、外からの物音が何度も耳に入ってきていたせいで、かえって目がさえていた。 窓から庭を見ると、弟が何やら隠しているではないか。 その時、彼が隠していたのは、もしかして――?]