―――っ?[突然失われた視覚に、ただ戸惑ってきょろきょろと周囲を見渡した。そうして目が見えなくなったことを悟ると、茫然と口を開き] ……ここ、は?[自分は先ほどまで、書庫にいたはずなのに。書庫に緑の匂いがするはずがない。でも目が見えないのだから、判断のしようが無かった。――ウェルシュが能天使として仕えると教えてくれて、自分はそれに言葉を返した。それ以降の記憶が全く無い。]