― そして現在・深夜の暖炉前 ―[異能故に結社に誘われた事も幾度かあったが、男は…成長した少年がそれを使うことを良しとせず。また、彼に関わった結社の者が事務的な、能面のような面々だったが故に…異能を使わないのだとしても、関わり合いたくはなかったのだが。色々な不運が重なって、男の元にやってきた音は…異能に寄るものではないが故に、彼が関わってきた結社員達とはまったく別の印象を与えたが故に――…面倒だとは思っても、無視するまでにはなれなかった]