……っ! また、何か……って![また何か出てくるのか、と言いかけた言葉を遮るように、仔竜がぴぃぃぃ、と鳴く。『おおきいのがくる!』と伝える声、そこにあるのは警戒の響き] 気を付けて! 何か、大きいのが来るようですよ![仔竜の警告を皆に伝えるのと、空間から滲み出るように影の狼が再び現れるのはほぼ同時。現れた狼の中で、一際大きな体躯の者が空に向けて一声、吼えた。*]