――回想:白狼館――
[女性ばかりいると聞いていたけど、そこは重々しい空気が漂う建物だった。
出迎えにきたのは目的の人物の部下だろうか、それとも本人だろうか。
応接の間に通されれば、彼はいつになく緊張している]
初めまして、アイリ嬢。
私はラバル家当主、リヒャルト・ラバルと申します。
軍にも7年ほど前には軍にも所属しておりました。
社交場にも時折顔をだしておりますし、
もしかしたら、初めてではないかもしれませんね。
[相手の出方を見て決めようと言っていたけど、
母親の前で彼はどれだけ強くでれるのだろう*]