ここには前にも来たことがある最近のことか大昔のことか、 些細なこと施設の守護者はこの天使を遮らなかった 時の概念は薄い ゆらり ふわり 緩慢に漂いながら 並ぶ牢の間へ囚われた魔物達の前を滑り抜けて花の香りの強い檻に辿り着くと 中を覗きこんだ 白いモノ 済んだアンバー中にある姿はかつて見たものと変わらないただその頭上に、花冠を戴いていた 凛、と翅を鳴らす