― 魔王城最深部 ―[意識を魔王に向けつつ、けれど、向けられる視線>>42は感じていた]…………。[漆黒の魔獣。その鋭い爪に裂かれた回数は一度や二度では済まない。未だ剣目覚めぬ頃には、未熟さも相まってフランのおかげでどうにか難を逃れ。>>96その後に相対した時も、カヤに救われなければどうなっていたかわからない。純粋に、強い、と。余計な飾りなく認められる存在]……だからって、下がる後ろはねーんだよな。それに……。[ふと思い返すのは、いつかの出来事]