…薔薇に、罪はないと思います……。
[>>63 リエヴルの言葉には暗に、薔薇以外も燃やしてしまえといった意志を感じ取り、小さな声で反論した。
獣道にさしかかってからすぐに自分は馬から降りて、手綱を持ち歩いていた。
背中に乗せてばかりでは彼も疲れるだろうと思ったのが半分、自分の足で歩きたかったのが半分。
実際に森の中を歩いて、奇妙な懐かしさが強くなって来る分、たとえ作戦で吸血鬼達と戦うにしろ、周囲の森に被害が及ぶような事態は避けたかった。
もっとも作戦上、結界を張るのだから外へ被害が出ることないだろうけれど。]