― さらにさらに数年後 ―[かちゃり、玄関の戸を開くと、そこは一面の銀世界。 顔を出したのは、月色の髪と薄藍の眸を持つ、10に満たない幼い少女。] わあ! みてみて、雪だー![未だしんしんと振り続ける雪の中、少女は嬉しそうにはしゃぎ回る。] お外であそんでくる! ……うん、ちゃんとあったかくして行くからだいじょうぶだよ![親の心配をよそに、少女は村の中心部へと走って行った。]