人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 ソマリ

 若しかしたら、卿に嫉妬でも覚えていたのかも知れないな。


[浮かべたのは微かな苦笑と、亡くした父と彼の卿を思い出すそれだ]

 同じ貴族の家柄、年も近い。
 それなりに交友もあったろう。ライバルとしての対抗心も十分。
 然し己を上回る才覚。だがそれは認めて、やがては王国の柱と。
 そんな考えを抱いていたから、勝手に裏切られた感覚に陥った。と。

 折角の、己よりも秀でた腕があるのにと、卿の心を理解できずに。

 …我が父上は、あれで意外と人間臭さがあったと。
 彼の卿を亡くしてから、なんとなくそんな想像が浮かんだよ。

(102) 2015/03/19(Thu) 00:22:59

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