「死んだのか」[しんとした執務室に、それは低く重く響いた。>>88新兵の一人が大きくしゃくり上げて、耐えるように吸気を飲み込んで。そこで死ぬ決意でもしたかのように、確と頷く。] ………。 助けてはやれなくとも。 ……迎えに行ってやれる状況か…?[もう一度、今度は強い肯定が返る。何としてもお連れします、と。大佐御自ら出向かれるのであれば、きっとお守りします、とも。その返答を聞いて、ディークに再度顔を向ける。先を決めるのは、自分ではない。彼であるからと。]